掌編5作品
『まひるの灯台』にゃんしー
結婚してすこし経ったころ、妻が教えてくれた話だった──
にゃんしー
1982年、海と空の町・防府に生まれる。
京都で大学生活を過ごしたさい、詩と出会い、いまは尼崎で小説の新人賞に投稿したり路上パフォーマンスをしている。
海と空の町がすきだ。地続きならぬ、あおで繋がっている。
すばる文学賞一次通過作品「ヘヴンスターズ」でステキブンゲイ大賞に参加しています。
sutekibungei.com
『スプレークリームのパイ』末埼鳩
大学生の頃のことなんだけど。学校近くの学生マンションに住む友達の部屋にいたの。そしたら電話がかかってきて。共通の知り合いのサワコって子から──
末埼鳩
札幌出身東京在住。少し奇妙な短い物語やエッセイを書きます。植物や虫が好きです。
ホームページがあります。ウェブマガジン『サンポー』で『野良庭散歩』という散歩エッセイを連載しています。
dovecote.amebaownd.com
sanpoo.jp
『きょうはお祝い』大滝のぐれ
肉と油のにおいがただよう放課後のハンバーガー屋で、僕は目の前に座るタロウがポテトを口に運ぶのをじっと眺めている。(中略)
「なあ、明日ドドソボリ様にあげるケーキ、なに作るか決まった?」
大滝のぐれ
『ままならない人のための小説』を掲げての、文学フリマやコミティアなどへの参加、カクヨムやpixivなどへの投稿が主な活動です。罪を犯した兄弟が「バナナ農園」へ向かったり、永遠に眠り続けて外に出られない人が出てきたり、人魚が現われる学校で人気者男子と日陰者男子がひとなつを過ごす話を書いたりしています。最近、『超躁猫猫死』(ハイパーマニックにゃんにゃんデス)という短編集をつくりました。
『tide』オカワダアキナ
駐屯地の近くに遊べるようなところはなく、かろうじてサティがその役割を担っていたのだと思う。年寄りばかりの町に合わせた品揃えで、若い男の刺激になるようなものはあまりなかったろうが、ほかに行くところもなかったと見えた──
オカワダアキナ
1984年生まれ。小説を書いています。作品は同人誌やKindleで公開しています。関心領域は現代、性、都市など。渋谷○○書店に棚を借りました。常設展示みたいな気持ちで本を置いています。同人誌即売会とはまたちがった雰囲気で、いろんな人に見てもらえるといいなと思います。たまに店番もしていますので、お近くにお越しの際は遊びに来てくださいね。twitter : @Okwdznr
www.amazon.co.jp
okwdznr.booth.pm
『夜の守り人』泉由良
駒子と、ろんちゃんはインスタント珈琲のブラック。桃花はミルク多めの珈琲か、ココア。祈子はストレートティー。柱本さんは室温の水のペットボトルを持参する。彼女たちのそういうことを私がひとつひとつ分かっているという事実で、私は自分を誇りに思っていた頃があった──
右脳 20161001|aoiehizashi
あり得たかもしれない可能性が、心と頭の扉をピンポンダッ シュして嘲笑い声を立てながら駆けていく。行き場のない小さ な苛立ちだけがその場に残る。
時評
潮対応
モノからココロへ by にゃんしー
エッセイ
ザーヒーの愚にもつかない
#1 「よしお」のはなし by ひざのうらはやお
心当たりな日々
不可逆の花 by 泉由良
泉由良
小説、詩歌、エッセイ、イラスト、手を出したがりの企画責任者! 短詩会風翳発起人。独り団体白昼社。HPは浮遊区域。短歌・俳句初心者。
www.necotoco.com
風翳欄(短詩会風翳支部)
俳句
・牟礼鯨「メタ」
・泉由良「ガブリエル」