白昼社とその周辺

白昼社と泉由良のお知らせブログです。

第二十六回文学フリマ東京

 第二十六回文学フリマ東京(5月6日 於:東京流通センター 第二展示場 11:00〜17:00)に「白昼社」として出店し、発行書籍を販売します。
 出店ブース番号は【B-41】お隣はにゃんしー氏の「デスポリンキー食堂」【B-42】ですが、白昼社のにゃんしー著作物はこちらの机に置かせて貰って、販売していると思います。
 大体の本のラインナップを下記に。イヴェントの方のwebカタログにも少しだけ情報を載せる場所があるので、こちらがその一覧になります。
 c.bunfree.net
 分かりづらいのですが、「出店申込はこちら!」から出店申し込みではないひとも、メールアドレスでサインアップ/ログインする仕組みで、ログイン出来るようになると、このwebカタログで気になる出店ブースにチェックを入れる機能などがあります。よかったら。

 弊社がAmazonからリンク出来る系統で売っているのは下記あたり。

 

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ

ミルチリカル

ミルチリカル

すな子へ

すな子へ

soyogui, その関連

soyogui, その関連


 

いつかの水晶山

いつかの水晶山

キャンディと王様1〜野球が大好きな女の子〜

キャンディと王様1〜野球が大好きな女の子〜

キャンディと王様3〜あの夏の日〜

キャンディと王様3〜あの夏の日〜

 

火は綺麗

火は綺麗

文藝誌オートカクテル2015 耽美 (白昼社文藝誌オートカクテル)

文藝誌オートカクテル2015 耽美 (白昼社文藝誌オートカクテル)

  • 作者: 伊藤なむあひ,にゃんしー,赤木杏,ひのはらみめい(そにっくなーす),山本清風,牟礼鯨,霜月ミツカ,恣意セシル,ちょまっこりーな,馬場めぐみ,水銀,eb,泉由良,なかの真実
  • 出版社/メーカー: 白昼社
  • 発売日: 2015/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
子供の晩年

子供の晩年

 ほか、zineやCDなども少しあります。
 Amazonでは出来ない対応として、『キャンディと王様』全3巻を同時に購入されると、20%offに加えて作中に登場する「にゃんしー」のCDが付きます。今のところイヴェント時しかこれは入手出来ないので、【B-42】でにゃんしーさんからお買い求めください。たぶんイラストなども描いてくれると思います。

 まだ私家版であるところの新刊は、『vodka, その周辺 / limited.』
 尼崎文学だらけで『ウソツキムスメ』を、文学フリマ大阪で『ミルチリカル』を、文学フリマ京都で『すな子へ』を買ってくださった方が、今回東京にもいらっしゃると知ったので、新しいものを読んでいただけたら! という念だけで作りました。2007年に作った『vodka, その周辺』を完成させたい、その完全版の前段階です。片手の指程度の冊数のみ刷りました。早く来てください。早く来ても、「vodkaの前に……『すな子へ』は買ってますか?」などと謎のネガティヴ・セールストークをするかも知れません。しないかも知れません。

 

 Poetry Sky Walkerは搬入少なめなので注目していただけたら早く来てください。弊社が編集したものについてこう云うのも変ですが稀有な才能の塊の詩誌です。

 

 bookmeter.com
 bookmeter.com



    

 

#紙街03

 移動日と所用が多く記事に出来ていなかったのですが、泉がtwitterのハッシュタグを用いて開催されている #紙街 の、第3回、#紙街03 というネットプリント発行企画に参加しています。主催は 黒崎さま(tw : @kurosaki_25 )。参加者は共通のテーマでそれぞれの創作物をネットプリントから印刷出来るように登録するという企画で、03のテーマは「植物」
 取り急ぎ、twitterのリンクを貼ります。アカウントを作ったり、泉のアカウントをfollowしたりしなくても勿論tweetは読めるのでご参照ください。
 


黒崎さん @kurosaki_25 の企画された #紙街03配信 参加について。
折本「のゆりとのゆりのユリたち」「花むすめものがたり/断章」2種
写真撮影後、加工したポストカード「ばら青緑」「ばら紅」
セブンイレブンのネットプリント にて5/7 23:59まで配信します。よかったらプリントしてください。

 セブンイレブンにて、下記の画像を参考にマルチコピー機から印刷物を出力することが出来ます。

 


 

 


 ポストカードが2種、折本が2種です。
 折本(折り本)というのは1枚の紙の中央に切り目を入れて畳むとミニブックが出来るというもの。下記のwebで作り方はこちらをご参照ください。泉は目下使っていないのですが、折本を作るのに愛用している方が多いアプリもあります。

『のゆりとのゆりのユリたち』『花むすめものがたり/断章』は文章メインですので、カラーコピー設定をモノクロ設定にしても内容に問題はありません。モノクロの方が安いのでお好きな方でどうぞ。カラーだと可愛らしい感じになっていると思います。文章は詩のような風情もある掌編、という感じで、少女期の雰囲気。『のゆりの〜』の方は一首の短歌で、『花むすめ〜』は詩で、最後を締め括っているので、淡々としたお話ではない起伏があるのではないかと。

 主催の黒崎さんのwebはこちら。紙街もとても素敵な企画ですが、精密なペン画の方も是非どうぞ。

    

   


 

『Poetry Sky Walker』にいただいた感想

Portry Sky Warlker

Poetry Slam Japan

 白昼社『Poetry Sky Walker』について、(株)ごうがふかいなホールディングスのひざのうらはやおさんより丁寧なご感想をいただきました(いただいていました)ありがとうございます。

 houhounoteiyudetaro.hatenablog.com

『Poetry Sky Walker〜ポエトリースラムの為のテキスト集〜』

 小倉拓也、そにっくなーす、にゃんしー、馬野ミキ、泉由良

 net shop はこちら詳細・関連web は こちら

 いただいた選評は下記に引用します。

 どうもかーびぃです。
 文フリ大阪シーズンも大詰めに差し掛かってきた。ということでさっそくだが。

 スキマスイッチを一時期聞いていたころがあって、でもそんなにはまることがなかったのだけれど、ひとつだけなんだか引き込まれる曲があって、「ゴールデンタイムラバー」というおそらく有名な曲のひとつなのだろうが、このクールなサウンドとリリック、そして長回しのフレーズを簡単に歌いこなすボーカル、そして徐々に徐々にボルテージを増していく曲構成が本当に本当に無駄なところひとつない、不思議な曲であるにもかかわらず派手さが感じられないというシングル(だと思う、アニソンだし一応)曲としてはかなり華がない方だと思われるこの曲だが、暗闇に満たされた洞窟の底から徐々に加速していくマグマのような熱を当時のぼくは感じたものだった。




「Poetry Sky Walker」著:そにっくなーす ほか4名(白昼社)

(通読性:19、宇宙感:21、残響度:20、嗜好:8、闇度:S 合計:78点)

 同サークルの作品が同シーズンで2回以上記事化される例は、今回が初めてとなる。前回紹介した泉由良さんが主体となっている白昼社のこの合同誌は、現状で合同誌最高評点をマークする結果となった。歴代を鑑みても5位タイと恐ろしく高評点であることがわかる。詩歌を中心として構成されたこの作品集は、ポエトリーリーディングと呼ばれる朗読の一形態のテキストとして詠まれることを前提に作られたものらしく、脳内で声が反響するタイプの読み手であるぼくとしては非常に読みやすかったし、どの作品でもリズム感が追い求められていて、なるほどぼくの評価基準においてもかなりの割合でこのリズム感を重視しているのだなあと再確認させられるほどであった。とくに詩歌は、曲をつけられるのでは、というものが多かった。ぼくが作るならハードロックかスピッツみたいなちょっとしたポップ路線かのいずれかだろうが、そんなことはどうでもいい。



 そして、この作品集において闇度がSとなっている理由であるが、全体として浮遊しているものがなく、地の果ての空井戸の底でひっそりと埋まっているような、あたたかな闇の息吹を感じる雰囲気がそろっている。そして、この人間社会にありふれている薄っぺらで地獄みたいな針の筵に武装された闇を取り払うために、ほんとうの、世界の底に横たわる闇を立ち昇らせているのだ。光でかき消すのではなく、さらなる純度の高い、ほんとうの闇によって包み込む、という何か、矜持にも似た方向性が非常に強く、これが白昼社なのか、これがあまぶんオールスターズの実力だったのか、という、どこかでわかったと思い込んでいたぼく自身の驕り高ぶりをまさに陰影のようにして見せつけられていて、これはぼく自身の反省材料にもなった。



 最初考えていた、突き刺すような強さはむしろないのだが、その突き刺す強さを出さずにじわじわと空間を広げていく感じが非常に手練れを感じるし、この人たちの本気の一撃(一点突破的な意味での)はいったいどこにあるのだ、どこがほんとうの力なのか、というかほんとうっていったいなんだ、みたいなことをものすごく考えさせられ、脳内の循環参照がひどいことになった作品集であった。


 ひざのうらさん、ありがとうございました。

 この本はweb shopより、数量限定で通販可能です。



 secure1869.sakura.ne.jp

3月のカレンダを配信しています。

 3月のカレンダをセブンイレブンのコピー機でネットプリント配信しています。

 


 3月14日23時59分まで。A4判とL判の2種類になります。
 L判はポケットサイズの手帖に貼るのに便利。貼り付けるには紙の厚さが気になる場合は、A4判を45%程度の縮小率で出力すると、通常の用紙で貼ることが出来ます。勿論、それぞれの縮尺でA5、B6判の手帖にも。A4判は壁に貼ると丁度良いです。よかったらどうぞ。
 
 
 


   

にゃんしー『いつかの水晶山』発売

 2月7日は、にゃんしー著エッセイ集『いつかの水晶山』の発売日です。
 山口県防府市で過ごした少年時代をめぐるノスタルジックな文体。防府で撮影してきた写真も収録しています。CDアルバムサイズの四角い本です。是非お手元にどうぞ。

 
 

いつかの水晶山

いつかの水晶山

 
 

「ダメじゃ、死んじょる」Kくんがそういう。
 水晶は本来、透明なものだけれど、
 この山で見つかる水晶は大抵、白い繊維のようなものが中に走っていて、
 あまり綺麗ではない。
 そういった水晶のことを、K君は「死んでる」と表現した。

 Kくんだったかな。もう忘れてしまった。
 それはとてもむかしのことなんだ。

 
 
 
目次

  • 水晶山
  • 空は青くなかった
  • いつかの水晶山

 ぼくはこの詩集で「水晶山:を訪れる。
 ノスタルジアだけが、いつかのどこかへいける、唯一の手段だ。