白昼社とその周辺

白昼社と泉由良のお知らせブログです。

小倉拓也『火は綺麗』電子書籍版

 小倉拓也第一詩集『火は綺麗』の電子書籍版を発行しました(していました)。
 実際は昨年10月の小倉拓也氏の誕生日に発行していました。blog記事が遅くなってごめんなさい。

 前詩学社「第一回詩学最優秀新人賞」受賞詩人でありながら、詩学社倒産により待ち受けられていた第一詩集が発行出来ずにいた小倉拓也(当時のペンネームは「クロラ」)から「詩集を出版してくれないですか」と泉由良が頼まれ、「じゃ、出版社を作るよ」と応えた、白昼社の生まれる発端となった一冊です。その分泉もこの詩集に愛着があります。

火は綺麗 (白昼社)

火は綺麗 (白昼社)

火は綺麗

火は綺麗

「才のない優しい者よりも、身を焼くほどに才のある愚か者を求む」
(小倉拓也)
「さいごにはすべてがいとおしくなる」
(泉由良)

 現代詩の地平に立ちながらクラシックなしたたかさで編まれた詩集をご堪能ください。
 基本価格を360円とし、時折低価格のセールをしています。ご都合の良いタイミングでどうぞ。
 

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『ウソツキムスメ』感想tweet蒐集

(無断でtweetを引用させていただいています。支障のある場合はお手数ですがhakuchusha07@gmail.comかメールフォーム、twitter @hakuchusha @yuraco などへご連絡ください)

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ (白昼社)

ウソツキムスメ (白昼社)

 


 
 
 


 

 こちらの記事もどうぞご覧ください。
 lier.hatenablog.com

第二十五回文学フリマ東京・委託

 明日2017年11月23日(木祝)は東京流通センター第二会場にて11:00〜17:00のあいだ、文学フリマ東京というイヴェントが行われます。自主制作系の本を主に作者が販売する、即売会です。
 今回、白昼社としての参加は今回しないのですが、春に拙著を買ってくださった桜鬼さんのご厚意で委託販売をお願いすることになりました。販売するのは下記三種。

  • 『ウソツキムスメ』泉由良 600円
  • 『ミルチリカル』   〃 700円
  • 『soyogui,その関連』 〃 500円

 ブースは【D-44】波の寄る辺さんにて、桜鬼はなおにさんに販売をお願いすることになります。
 波の寄る辺さんのwebはこちら。
 naminoyorube.jimdo.com
 桜鬼さんは春に『soyogui, その関連』を買って感想をtweetしてくださったというだけでおかおも存じ上げないのですが、読書の傾向が私の好きな傾向なので、安心してお任せしようと思っています。

 

 桜鬼さんの販売される本はこちら。

 
 
 c.bunfree.net

 『ミルチリカル』は東京初売りです。『ウソツキムスメ』は今年の1月に発行したものですが、最近になって売り上げが伸びてきているので、是非未入手の方はご検討くださいませ。『soyogui, その関連』(そよぎ、その関連)は桜鬼さんがこの本を読んだことで委託を考えてくださった本なので、趣味の合う方はこちらもどうぞ。それぞれ、2部〜5部の搬入なのでよろしくお願いします。

 

ウソツキムスメ (白昼社)

ウソツキムスメ (白昼社)

 houhounoteiyudetaro.hatenablog.com
(ウソツキムスメにいただいた、ひざのうらはやお氏の書評)

 

soyogui, その関連

soyogui, その関連

 ではでは。

 文学フリマ - 文学フリマ公式サイト-お知らせ



    

『ウソツキムスメ』書評(ひざのうらはやお氏)

 9月の文学フリマ大阪で『ウソツキムスメ』を購入してくださった、ひざのうらはやお氏 id:houhounoteiyudetaro に書評をいただいたので、引用させてくださいと許可をお願いしました。元記事はこちらです。
 houhounoteiyudetaro.hatenablog.com
 ひざのうら氏はイヴェントごとに購入された本に書評と共に点数をつけて「シーズンレース」とされていらっしゃるのですが、『ウソツキムスメ』文フリ大阪シーズン3位をいただきました。ありがとうございます。シーズンレースや点数の付け方などについては、氏のブログの方をご参照ください。

 と、いうかこの書評、感想文が書ける技術は本当の作文力だと思う私としても、言葉の尽くし様、視点の鋭さ、素晴らしいのです。一部引用させていただきます。

「ウソツキムスメ」著:泉由良(白昼社)

(通読性:18、宇宙感:20、残響度:20、嗜好:7、闇度:S 総合:75点)



 ということで、実はあまぶんで買いそびれたこの作品だったが、今回無事にお買い求めでき、無事文フリ大阪シーズン3位にランクインするという結果となった。しかし、3位でも75点。そう、この文フリ大阪シーズンも上位はかなりの強豪が並んでいたのである。



 珠玉の短編集は、どれもこれも言葉の武装力が恐ろしいまでに高く、リリカルな一面を持ちながらしっかりとした世界観と構成で突然剛速球が飛んできたり重力が逆転したりと目まぐるしいながらもなぜか一定の律動を感じるような不思議すぎる空間が広がっている。これが由良さんワールドなのか。知らんけど。とにかくなんというか、陰鬱とした雰囲気を醸し出しているのに、雨が降っている中の一種の清浄感というか、そういうのが全体にわたって感じられるというのがもうよくわからなくて。その不思議さと、読めば読むほど浸っていける、その中毒性。まるで深海の奥深くに連れ込まれているみたいに。黒髪ロング一重まぶた微乳お嬢様系雪女にじっとりと抱かれてゆっくり凍死していくみたいに。ぼくにとっての女性像ってある種の童貞力がすごく高い感じになると思うんですけど、この作品に出てくる女性像がそれにすごく近いなあって思うんですよねえ。つまりぼくの目から見ると非常に非常にガーリーすぎて危険。危険日チャレンジガールズなんですよ。いやエレ片じゃねえわ。


 他の作品を読んでいないわけだが、これはなんだか強い書き手であるような気がするし、あまぶん空間にいないことによってその強さが際立っている。あまぶんだと7位とか8位くらいになってたはず。もっとも、あまぶんだったら評点は変化していたかもしれないが。それがシーズンレースの面白いところである。ってこれ何度目かだけれども。



 ということで。

 次は合同誌最高点をたたき出した、あの作品をご紹介します。

 

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ

 
ウソツキムスメ (白昼社)

ウソツキムスメ (白昼社)

 危険日チャレンジガールズなんですよ。知らんけど。(?)

 次回は合同誌最高点を叩き出した、弊社発行の最強のポエトリースラム誌の書評を、引用させていただきます。

zine展inBeppu4 へ行きます。

 2017年11月3日(金)~5日(日)は、大分県別府市にて、zine展inBeppu4という催しがあります。

 zinebeppu.jimdo.com



 zine展inBeppuに泉由良は参加する。

 委託販売イヴェントということで、本を持っている側は別府の主催者様に送付すれば、開催中販売をしてくださるというかたちのイヴェントなのですが、昨年も白昼社参加+泉由良・にゃんしーのふたりで別府へ赴いたのが大変気に入り、主催のこんぺき出版さんにもお世話になって、今年も赴くことになりました。スタッフのヴォランティア募集などにも参加させていただきますよ。だって昨年別府楽しかったので……! 尼崎からだと、「さんふらわあ号」謂わば動くホテルであるところのフェリーに一泊して朝起きたら門司港なのですね。軽自動車で何処までもゆく主義のネコトコ.com陣(デスポリンキー食堂・白昼社・にゃんしー・泉由良・そのほか諸々)にとっては単に夜一泊船で眠れば連れていって貰えるのです。

 白昼社から送り出す書籍は4種と無料頒布が1種。

文藝誌オートカクテル2015 耽美 (白昼社文藝誌オートカクテル)

文藝誌オートカクテル2015 耽美 (白昼社文藝誌オートカクテル)

  • 作者: 伊藤なむあひ,にゃんしー,赤木杏,ひのはらみめい(そにっくなーす),山本清風,牟礼鯨,霜月ミツカ,恣意セシル,ちょまっこりーな,馬場めぐみ,水銀,eb,泉由良,なかの真実
  • 出版社/メーカー: 白昼社
  • 発売日: 2015/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
文藝誌オートカクテル2015 特集 耽美
soyogui, その関連

soyogui, その関連

soyogui,その関連(感想
ウソツキムスメ

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ(感想
忘れ続けるまま逃れられない記憶たちを掬い上げる為の少女小説集
『ミルチリカル』
 d.hatena.ne.jp
無料配布の試読用冊子『試読版 すな子へ』
 2018年あたまからは本文書籍を刊行する『すな子へ(改訂版)』の試読です。

 様子を見ていると書籍販売からの参加者の方も続々と別府を訪れるようですが(だって楽しそうですものね)、どうしても当日に別府に行くのは無理だ、という方の為のお買い物代行サーヴィスがあります。詳細を注意してお読みの上で、どうぞご利用くださいませ。

zinebeppu.jimdo.com



 泉由良の「試読版 すな子へ」は大体これが最後の機会だと思います。試読ではなく本書に入るところまできていますので、来年からは『すな子へ(改訂版)』が刊行されるでしょう。

 感想をいただいているので、ここに貼ってしまいます。無料配布と云いつつ70頁くらいあって、『すな子へ』前半はこのヴァージョンとして明かされているので(つまり本来の書籍では違う稿が交じるでしょう)本当に、関心を持っていただけたらどなたでも持っていってくださいませ。来年は本文完全仕様が上がります。

夢と現実が混ざり合うような作家の男性。
古書店で働く女性・須那子。
──それぞれの日々。


大正時代あたりをモチーフにした疑似世界が舞台の2つの物語が、それぞれ異なる雰囲気の文章で綴られています。
どちらもとても素敵で、その時代のロマンみたいなものを感じました。


お話は謎ばかりがひらひらと雪のように降り続いており
珈琲人形とはなんなのか(表紙の珈琲に納得しました)
男性が出逢ったすな子は誰なのか
古書店で働く須那子は偽春画師と出逢いどうなるのか
そして2つの物語はどう繋がってゆくのか。

早く完成版が読みたいです!


推薦者 なな

from 尼崎文学だらけ

 ななさんのブログやお知らせはこちらをどうぞ。ネットプリント配信など精力的に活動なさっています。本年はカマタまで文学だらけの展示販売にも作家参加をお願いさせていただきました。

library7.hateblo.jp




 zine展inBeppu4 webサイトとtwitterアカウントはこちら。そして、非公式アカウント(?)さんと、全面的にお世話になっております、尼崎文学ガイドのアカウントでもご案内しています。

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