白昼社とその周辺

白昼社と泉由良のお知らせブログです。

ちんすこうりなさんの詩集の通信販売。

 りなさんの詩集の評文を書かせていただいたご縁で、詩集の通販の代理をさせてくださるということになりました。
 webサイトも作らなくちゃな、と思っているのですが先ずは申し込みフォームだけ作ったのでご利用ください。

 goo.gl


『女の子のためのセックス』ってどんな詩集?
 と思った方は、平居謙先生の下記のオンラインジャーナルもご参照ください。泉由良の評も掲載してくださっています。

 gshinjigen.exblog.jp

 詩集通販代理のことですが、代金は1冊につき消費税無しで1000円と送料一律180円、振込先は白昼社ですが全額ちんすこうりなさんに送金されますのでその点はご安心ください。口座は、ゆうちょ銀行か楽天銀行を選んでいただくかたちになります。詳しくは申し込みフォームを開いてご覧になってください。特定取引法に関する表示もそちらにあります。

 この詩集は私の本の仕事ではありませんが、個人的にこの詩集を読みたいひとに届ける仕組みをりなさんと考えたので、詩集がamazonに入るまでのあいだ、またamazonや委託書店が利用出来ない方は、お気軽にお申し付けください。
 本当に、どうぞ、よろしくお願い致します。

 泉由良(渡邊いずみ/白昼社)



 

     
  

ちんすこうりなさんの第2詩集の評文を書きました。

 gshinjigen.exblog.jp

 平居謙先生の立ち上げられたオンラインジャーナル「新次元」の第2号、
 批評 ちんすこうりな第2詩集『女の子のためのセックス』特集に泉由良が評を寄稿しました。

批評 ちんすこうりな第2詩集『女の子のためのセックス』特集



序文/ヤリタミサコ/小川三郎/馬野ミキ/泉由良/蛇口/さくら

秋吉里実/荒木時彦/南原魚人/海老名絢/ねまる/春野たんぽぽ


 この、序文というのは平居先生が書かれていらっしゃいます。色んなスタイルの評論があって、前から存じ上げていた尊敬する詩人の方もいらっしゃって、このなかに泉由良がいるのははらはらするのですが、評文は真摯に書いたつもりです。


 『女の子のためのセックス』という題名だけだと誤解を受けそうなのですが(女性向けの雑誌の特集とか???)、破廉恥だったり赤裸々独占告白のような本ではありません。平易な言葉で云い表せないのですが、ガラスが張り裂けそうな、というより、張り裂け散らばったガラスを一粒ずつ唇に銜えて集め置いて築かれたかのような、丁寧な、丁寧な、詩集です。
 多くのひとに届きますように。


 

愛にポテンシャルエネルギがあるなら

   (『女の子のためのセックス』評 泉由良)



 一読して(りなさんに抱かれたい)と瞬時痛烈に思った。(りなさんに犯されたい)だったかも知れない。犯されたいとは曝かれたいということだ。

 力学エネルギの法則のことを繰り返し考えた。愛情が、力学エネルギの法則に酷く似ている。



(中略)



 詩集『女の子のためのセックス』を読んで私は、私が常に暴力的存在であることを思い起こし、そして何処にも暴力を振るいたくないことも思い起こした。そんなこと思わせたくなかったよ、とりなさんに感じさせることも、そんなこと思い出させてごめん、と感じるりなさんも、そう思ってくれたんだね、と云うりなさんも想像した。



(後略)


 リンク先で全文読んでください。

(ご恵贈賜りましたこと、併せて深く感謝申し上げます)


    

ネットプリント「2017-August」カレンダ(深森亜未森)

 コンヴィニエンスストアのコピー機から印刷出来るネットプリントで、8月のカレンダを配信しています。今月は夏らしく鮮やかに、向日葵と鉄塔と碧空、という写真にしました。

 

  • 日程8月6日〜8月12日23:59まで。
  • カラー。紙のサイズはコピー機で選んでください。
  • セブンイレブン プリント予約番号【26191517】
  • LAWSON・Family Mart・サークルK・サンクス 【5D9W2H37C5】

 *セブンイレブン以外では、A4サイズと、photoサイズが選べます。
  写真用紙に現像した写真のように印刷するのも綺麗です。

 コピーしてみてくださった方は、1ヶ月間お使いくださいませ。どうぞよろしくお願いします。

泉由良『ウソツキムスメ』

 泉由良『ウソツキムスメ』紙書籍版と電子書籍版がAmazonに揃いました。紙書籍版の委託店舗の方は考慮中です。弊社からの直通販は可能です。

装幀と挿画は冨田風子氏。巻頭カラー口絵付き文庫版、短篇集です。

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ

ウソツキムスメ (白昼社)

ウソツキムスメ (白昼社)


『アイネ・クライネ・ナハトムジーク the forth person』
 白い建物で暮らす多重人格のモナミとその看護師の掌編。


『欠如のこと about my sixth hole』
 「僕」は欠けている、その欠如についての話。


『海に流す goodbye from seaside』
 「雨の降る海を見にゆこう」とデイトに誘って嘘を話す彼女について。


『落ちてくるくじら the fallen whale』
 夏の日、私は塀に座って従兄弟たちの帰りを待っていた。
 夏が好きな人は夏に死ぬ。私も夏に死にたい。
 台所でカルピスを飲みながら、くじらの降臨を想像していた。
 従兄弟たちが発見する、くじらの降臨。



『秋雨秋子』
 秋子は世界一周に旅立ってしまった、至って冒険心の強い私の妹だ。
 秋子から家に音沙汰が無いまま、1ヶ月以上が過ぎた10月の日のこと。


『ナナンタさんの鈴の音』
 子どもの頃、私の家の近所には「ナナンタさん」がいた。
 ナナンタさんは悲しいときには鈴を鳴らして呼べるようにと、
 成長する四季折々、私に何色もの糸の鈴を、それぞれくれた。
 子どもにとって、親とは違って無責任にまで奔放に愛してくれた、ナナンタさんの記憶。


『春眠』
 飾り窓のお姉さんを見つけたのは春だった。
 お姉さんはいつしか「おやすみなさい、」と云って、そしてもういなくなってしまった。
 冬を生き延びられない動物はそのあいだ眠って季節を越すとおおきくなってあたしは知った。 


『翳り』
 どうしてこんなに早く夏がいくのと私が云うと、夏至を過ぎたからねえと姉が云う。
 夏が翳り、嘘の話をする姉が怖いような気がした。
 狂おしく夏が恋しく、私たちは嘘と夏に狂ってゆく。夏が翳る。


嘘を吐いて生きてきた、大人になっていった、
嘘を吐くこの罪に巡る罰の恐怖に耐えられない、
嘘を吐く自分でしかいられない、生きていけない、
やっぱりまた嘘を吐いて、頽れそうそうで、
それでも、「あなたがおおきくなったことが嬉しい」と、云ってくれたひとがいた。

 こんな本です。文フリ京都(と云えば今年の1月ですね)から持ち込み始めて40部ほど売れていますが、市場にやっと出せたので、どうぞよろしくお願いします。

   

    

にゃんしー『ともだちの国』

 にゃんしー著『ともだちの国』を電子書籍にて発行しました。

ともだちの国 (白昼社)

ともだちの国 (白昼社)

その国では、結婚前の異性間の恋愛が許されない。
その代わり、同性間の恋愛相手「ともだち」との行為を通じて愛することを覚えていく。


 主人公「湖東全ことうぜん」は美しい稚児の少年。舞台は京都府の近くの湖にある島のなかの宗教カルト国家。全は高上位の稚児として、僧侶たちの夜伽の相手──〝ともだち〟──になっていた。全の周りにいた少年、少女、侍女、そして国の妃。
 人を愛することを知らなかった高位の稚児だった「私」が愛を知るまで、「あの国」であったことを語ってゆく物語。

 紙書籍版と装幀を新たにし、おとそ大学パブリッシングから文学フリマで同人誌で発行されていたものを電子書籍の形で白昼社から出版しました。定価は紙書籍版の60%です。